アブストラクト（42巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 活動性の感染性心内膜炎に起因する大動脈弁閉鎖不全症及び左室右房交通症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 岡田祐二, 杉木健司, 浜谷秀宏, 佐々木昭彦, 寺井浩, 大野猛三 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北海道大野病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2081-2086 |
| Year/Month ： | 1994 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 63歳, 男性. 感染性心内膜炎により高度大動脈弁閉鎖不全症, 左室右房交通症を発症し, 急性肺水腫を呈した症例を緊急手術にて救命しえた. 感冒様症状を初発症状とし, 心エコーにて大動脈弁無冠尖に付着する巨大なvegetation及び収縮期に右房内への異常乱流を認め, 本症と診断した. 左室右房交通孔の経右房的人工布閉鎖及び大動脈弁置換術を行い, 術後経過は順調である. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：2081－2086）左室右房交通症は先天性ではまれな心疾患であり, 後天性では他の心疾患の術後合併症として, また感染性心内膜炎や外傷の合併症として報告されている1）～9）. 今回われわれは活動性の感染性心内膜炎に起因する大動脈弁閉鎖不全症及び左室右房交通症の症例に対して緊急手術を行い良好な結果を得たので報告する. 「症例」症例：63歳, 男性. 主訴：咳嗽, 呼吸苦. 既往歴：今回入院の6ヵ月前, 当院消化器外科で腹部手術を受けており, 術後経過は順調で退院していた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 感染性心内膜炎, 活動期, 左室右房交通症, 大動脈弁閉鎖不全症 |
