アブストラクト（42巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 身体成長に伴い繰り返し再弁置換を行った小児弁置換例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 家村順三, 若木伸夫, 佐賀俊彦, 皐弘志, 奥秀喬, 城谷均 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 近畿大学医学部心臓外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2122-2126 |
| Year/Month ： | 1994 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 小児期弁置換術後の体の成長に伴う相対的な人工弁狭窄の進行に対して繰返し再弁置換を行い, 同一弁輪部に成人サイズの弁を置換しえた1例を経験したので報告する. 症例は修正大血管転位, 心室中隔欠損, エプスタイン奇形に伴う体側房室弁（三尖弁）閉鎖不全, 高度肺高血圧症を合併した複雑心奇形例である. この房室弁に対し4歳時にBjork-Shiley 19Mで置換した後, 8歳, 16歳時にそれぞれSt. Jude Medical 23M, 27Mで段階的により大きな人工弁で再置換した. 手術時それまでの弁を摘出した後弁輪は容易に拡大され, 同一部位でそれぞれ2サイズ大きい弁の挿入が可能であった. 手術時期に関しては臨床症状は軽く, 心エコー検査による左房の拡大や, ドプラ心エコー装置導入後は拡張期最大流入速度を参考にしたが, 学校生活など社会的要因も大きな比重をしめた. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：2122－2126）小児期の弁疾患ではリウマチ性弁変性例が減少し, より若年のうえ弁形成術が困難な先天性の弁障害例の占める割合が増加してきた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 小児弁置換, 再弁置換, 複雑心奇形 |
