アブストラクト（42巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 特発性心膜炎に合併した右房内血栓の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 吉田正人, 太田稔明, 瓦家伸晃, 岡田昌義 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 神戸大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2155-2158 |
| Year/Month ： | 1994 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は73歳, 男性. 労作時呼吸困難を主訴として来院. 経胸壁心エコー検査にて心嚢液貯留が指摘され, 精査の結果, 特発性心膜炎と診断され, 保存的治療を受けていた. しかし, 経過中, 胸部CT, 経食道心エコー及びMRI検査にて, 右房内に腫瘤が認められたため, 肺塞栓予防のために腫瘤摘出術が施行された. 摘出した腫瘤は, 壁在血栓と確認されたが, 特発性心膜炎に合併した右房内血栓は非常にまれでありその成因及び術前の鑑別診断について若干の考察を加えて報告した. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：2155－2158）右房内に血栓が形成される原因としては, 主にうっ血性心不全やペースメーカーなどの異物が挿入されている場合と下肢の深部静脈血栓症からの栓子による場合の2つに大別される1）. しかし, 心膜疾患に右房内血栓を合併した例は非常に少なく, 現在までに国内外を合わせて4例の報告をみるのみである3）～6）. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 右房内血栓, 特発性心膜炎, 経食道心エコー, MRI |
