アブストラクト（42巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 冠静脈洞に流入するまれな先天性冠動静脈瘻の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 山本浩史*, 郷一知*, 赤坂伸之*, 笹嶋唯博*, 久保良彦*, 岡隆治** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *旭川医科大学第1外科, **旭川医科大学小児科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 2159-2163 |
| Year/Month ： | 1994 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 冠静脈洞に流入するまれな先天性冠動静脈瘻の1例を経験した. 症例は1歳1ヵ月, 女児. 在胎40週, 自然分娩, 生下時体重2,682g, 生後1日目より心不全症状が認められた. 生後1年で外科治療のため当科に入院した. 胸骨右縁第3肋間に2度の連続性雑音を聴取した. 胸部X線写真上, 肺血管陰影増強と左第4弓の拡大があった. 断層心エコー図と心血管造影検査では, 右冠状動脈バルサルバ洞より径8mmの右冠状動脈が起始し動静脈瘻を形成し, 拡大した冠静脈洞へ流入していた. 手術は冠動静脈瘻を本来の右冠動脈から分岐するところまで剥離し, 3ヵ所で瘻を結紮した. 術後経過は良好で左室拡張末期径も減少した. （日本胸部外科学会雑誌1994；42：2159－2163）われわれは, 冠静脈洞に流入するまれな先天性冠動静脈瘻の1例を経験したので報告する. 「症例」症例：1歳1ヵ月, 女児. 主訴：呼吸困難. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 先天性冠動静脈瘻, 右冠状動脈, 冠静脈洞 |
