| Title ： |
大動脈壁穿孔を併発した活動期感染性弁膜症の1手術治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
野地智, 北村信夫, 山口明満, 春藤啓介, 木村俊一, 康徳光 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
国立大阪病院心臓血管外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
69-73 |
| Year/Month ： |
1995 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は69歳, 男性. 感染性心内膜炎により症状として塞栓による眼底出血を認めた. 起炎菌はα-Streptococcusで抗生物質による内科治療に奏効せず, ARIV度による急性左心不全のため乏尿となり緊急手術を施行した. 大動脈弁は三弁尖ともに疣贅が付着していた. また左冠尖と無冠尖の交連部から大動脈壁にかけても疣贅が付着し, 径3mmの大動脈壁穿孔を認め, 中等量の血性心嚢液貯留の原因と思われた. 弁輪周囲膿瘍は認められなかった. 手術では穿孔部位をDacron double veloreパッチにて閉鎖した後, Carpentier-Edwards（23mmA）にて大動脈弁置換術を併せ施行した. 術後経過は順調であり現在も炎症の再燃や他臓器塞栓症を認めていない. 本例は大動脈壁穿孔を併発したため血性心嚢液が貯溜し急速に重篤な心不全に至った興味深い症例と考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：69－73）活動期感染性心内膜炎（IE）による急性大動脈弁閉鎖不全症（AR）は症状が急速に悪化することがあり, 予後が不良である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
活動期感染性弁膜症, 大動脈壁穿孔, 大動脈弁閉鎖不全症, 急性左心不全 |
