アブストラクト(43巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 純型肺動脈閉鎖症に対するone and one half ventricle repairの1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 金澤俊行, 黒澤博身, 橋本和弘, 山岸正明, 小柳勝司, 長堀隆一
Authors(kana) :
Organization : 東京慈恵会医科大学心臓外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 1
Page : 82-86
Year/Month : 1995 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 純型肺動脈閉鎖症に対しone and one half ventricle repairを行った. 本症例は右室拡張末期容積(RVEDV)が34.3%of normalと低形成な右室であったがtripartite typeであったため上大静脈-右心房間の交通を保ったSVC開放型unidirectional Glenn併用右室流出路再建術(RVOTR)を施行した. 術後3ヵ月の心大血管造影では, 右室は下大静脈からの血流だけでなく上大静脈からの血流の一部も受け入れており, RVEDVは52.7%of normalと右室容積の増大を認めた. 将来右室が更に発育すれば右室を両肺に血液を供給する肺循環心室とする完全なbiventricular repairへの再修復も可能と考えられる. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:82-86)純型肺動脈閉鎖症(PPA)は様々な程度の右室低形成を伴うが, より良好な長期遠隔予後を得るためには, 右心室→肺動脈への順行性の血流と十分な肺血流の得られる一期手術1)に続き, できるだけ肺循環の拍動流を維持できるbiventricular repair, またはそれに近い方法を行うことが望ましい.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 純型肺動脈閉鎖症, Glenn手術, 右室流出路再建術, One and one half ventricle repair
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