アブストラクト(43巻1号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 外傷性胸部仮性大動脈瘤の2例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 浅岡峰雄, 佐々木通雄, 増本弘, 関章 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 市立岡崎病院心臓血管呼吸器外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 43 |
Number : | 1 |
Page : | 100-103 |
Year/Month : | 1995 / 1 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 外傷性胸部仮性大動脈瘤の2例を報告する. 2例とも大動脈峡部の部分断裂であったが1例は早期に弓部大動脈-下行大動脈の一時バイパス下にパッチ形成を行い, 1例は約2ヵ月後に遠心ポンプを用いた補助循環下にパッチ形成を行った. 手術時期の決定, 補助循環法について考察を加えた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:100-103)胸部大動脈の損傷は頻度としてはそれほど高くはないものの, 死亡率は高く緊急性の強い外傷である. 早期診断, 早期手術の重要性は周知のことではあるが, 合併損傷との関連で治療順序の決定に苦慮するのが現状である. 最近当院で2例の外傷性胸部大動脈瘤を経験し, 1例は早期手術, 1例は待機手術を選択することとなった. いずれも良好な経過をたどったが, この2例の手術時期の選択や補助循環の選択などにつき文献的考察を加えて報告する. 「症例」症例1:25歳, 男性. 現病歴:1993年7月12日, 作業中に誤って重さ約400kgの石材の下敷きとなり受傷し救急車で搬送された. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 外傷性大動脈損傷, 待機手術, 補助循環 |