| Title ： |
女児にみられたembryonal carcinoma成分を有する縦隔奇形癌の1手術例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
齊藤幸人*, 大迫茂登彦*, 梅本真三夫*, 今村洋二*, 圀府寺美**, 岡村明治*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*関西医科大学胸部外科, **関西医科大学小児科, ***関西医科大学病態検査科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
104-108 |
| Year/Month ： |
1995 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は13歳, 女児. 1989年6月の学校検診で胸部異常陰影を発見され, その後陰影が急速に増大したために来院した. 腫瘍は胸部X線上で前縦隔に存在し, MRIでは上大静脈及び右房を上方, 側方から圧迫し内部は多数の嚢胞に分葉されていた. 血清ATP値は高値を示した. 手術は1989年11月6日に行ったが, 手術時, 腫瘍と胸腺をen blocに摘除し腫瘍と癒着する縦隔胸膜を合併切除した. 組織学的所見では腫瘍の大部分が嚢胞性奇形腫で巣状にAFP（+）を示す胎児性癌の病巣が存在し奇形癌と診断された. 術後はCDDPを含む化学療法を1年間13回にわたって施行し術後4年4ヵ月の現在再発は認めていない. 従来, 縦隔に発生するnon-seminomatous germ cell tumor（NSGCT）は悪性度が高く予後不良の疾患群でありほとんどが男性例である. 今回, まれな女性例を経験したので報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
縦隔胚細胞性腫瘍, embryonal carcinoma, Teratocarcinoma, Non-seminomatous germ cell tumor |
