アブストラクト（43巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Fallot四徴症術後choreoathetosisの1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 吉井新平, 毛利成昭, 鈴木章司, 虎走英樹, 橋本良一, 多田祐輔 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 山梨医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 109-112 |
| Year/Month ： | 1995 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 開心術後にchoreoathetosisを発症したが, 術後約2年で著明に改善している例を報告する. 症例は3歳, 男児. Fallot四徴症に対し, 1弁つき右室流出路パッチを用いて根治術を施行した. 術後は第1病日抜管, 第2病日より経口摂取開始したが, 第5病日よりchoreoathetosis様症状が出現した. その後1週間最悪の症状が続いたが, 週単位, 月単位にて徐々に改善, 20ヵ月の現在, 知的能力には問題なく, 粗大な不随意運動が軽度残る程度で, 現在も改善しつつある. 経過中の検査所見では, 脳血流シンチグラムで第32病日に右頭頂葉に血流低下が認められたが第94病日では右小脳半球への血流が軽度低下しているのみであった. 症状の経過と対応を詳述し, 原因につき考察した. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：109－112）開心術後脳障害のうち, choreoathetosisは特異な合併症として知られているが, その長期の経過や治療法に関する報告は少ない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | choreoathetosis, 脳障害, 開心術後合併症 |
