| Title ： |
上大静脈合併切除・再建により完全切除しえた縦隔セミノーマの1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
森崎善久*, 高木啓吾**, 佐野晋司*, 古家隆司*, 石川雅久*, 田中勧** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*自衛隊札幌病院外科, **防衛医科大学校第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
210-215 |
| Year/Month ： |
1995 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
定期検診の胸部X線撮影により発見された縦隔セミノーマの1例を経験した. 症例は, 40歳, 男性. 浸潤性胸腺腫の診断で手術を施行した. 胸骨縦切開下に, 心嚢, 左肺上葉, 両側腕頭静脈及び上大静脈を合併切除し腫瘍を摘出した. 左腕頭静脈-右心耳間は人工血管（EPTFE径10mm）によるバイパス, 右腕頭静脈及び上大静脈は心膜パッチで再建した. 術後の病理組織検査にてセミノーマと診断された. 切除断端に腫瘍の浸潤はなかったが, 予防的に45Gyの放射線照射を行った. 術後3年9ヵ月の現在, 再発なく社会復帰している. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：210－215）縦隔に発生した悪性胚細胞性腫瘍は, 縦隔腫瘍の約5％にみられる比較的稀な腫瘍であり1）, そのうちセミノーマは22～50％を占めるとされている2）～4）. セミノーマは放射線治療や化学療法に対する感受性が高いため, 他の悪性胚細胞性腫瘍に比べて予後は良好である. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
セミノーマ, 縦隔腫瘍, 上大静脈合併切除, 血行再建術 |
