アブストラクト(43巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔鏡下に核出しえた食道平滑筋腫の2例
Subtitle : 症例
Authors : 出江洋介, 井上晴洋, 竹下公矢, 河野辰幸, 吉野邦英, 遠藤光夫
Authors(kana) :
Organization : 東京医科歯科大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 2
Page : 216-220
Year/Month : 1995 / 2
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 食道平滑筋腫2例に対して胸腔鏡下核出術を施行した. 食道内視鏡に装着したバルーンを膨らませ腫瘍を食道壁外に圧出することによって腫瘍が自ら出てくるような形になり容易に核出可能であった. 本術式においては食道内腔からの補助が極めて重要である. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:216-220)食道平滑筋腫は食道良性腫瘍中70%~80%を占め最も頻度が高い1). われわれは, 食道平滑筋腫2例に対して胸腔鏡下核出術を施行し, その際手術手技に若干の工夫をこらすことにより良好な結果を得た. 「症例」症例1:53歳, 男性. 1991年の検診のX線造影で食道粘膜下腫瘍が発見された. その後超音波内視鏡(以下EUS)で経過を追われていたが, 腫瘤の増大傾向と体動時の胸骨後部不快感の出現により, 手術適応となった. 内視鏡検査では切歯列より26cmの食道左側壁に表面平滑な粘膜下腫瘍を認め, EUSでは長径4cmの内部エコー均一な低エコーの腫瘤で固有筋層由来の平滑筋腫と診断した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 食道平滑筋腫, 胸腔鏡下筋腫核出術
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