アブストラクト（43巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 縦隔線維肉腫の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 大久保憲一**, 桑原正喜*, 糸井和美*, 松岡勝成* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *関西電力病院呼吸器科, **京都大学胸部疾患研究所胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 221-225 |
| Year/Month ： | 1995 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 原発性縦隔線維肉腫は極めてまれであり, 本邦では過去3回の縦隔腫瘍全国集計で7,129例中13例0.18％にすぎない. 今回われわれは縦隔線維肉腫の1切除例を経験したので報告する. 症例は57歳, 女性. 主訴は胸部圧迫感である. CT及びMRにて心臓前面から横隔膜下に及ぶ前縦隔腫瘍の診断の下に摘出術を行った. 腫瘍は心膜, 左肺, 及び横隔膜下に浸潤しており, これらを拡大合併切除した. 心膜切除縁は断端陽性で, 血性心嚢水も認められたため, 手術は不完全切除となった. 術後経過は良好であったが, 胸腔内を中心に再発が見られ, 術後8ヵ月で腫瘍死した. 縦隔線維肉腫は縦隔腫瘍の中でも特に予後が悪く, 本症例では拡大手術を行ったが不完全におわり, 化学療法は有効ではなかった. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：221－225）原発性縦隔線維肉腫は極めてまれな疾患であり, 本邦では過去3回の縦隔腫瘍全国集計で7,129例中13例0.18％である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 縦隔腫瘍, 線維肉腫 |
