アブストラクト（43巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 器質的狭窄を伴った単冠状動脈症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 殿本詠久, 黒田弘明, 石黒真吾, 原陽一, 芦田泰之, 森透 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 鳥取大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 226-228 |
| Year/Month ： | 1995 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 器質的狭窄病変を伴う左単冠状動脈症に対して冠状動脈バイパス術を施行した. 症例は57歳, 女性. 労作性狭心症にて精査したところ, 上行大動脈造影にて右冠状動脈口が存在せず, 右冠状動脈はcruxで左回旋枝から分岐する, Smith分類1型の左単冠状動脈症であり, 左前下行枝に90％, 右冠状動脈に75％の器質的狭窄を認めた. 左内胸動脈及び大伏在静脈による2枝バイパス術を施行し, 順調に経過している. 単冠状動脈に対する冠状動脈バイパス術の報告はまれであり報告した. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：226－228）単冠状動脈症はまれな先天性心奇形であり, 冠状動脈に器質的病変のない症例でも突然死や心筋梗塞を併発することが報告されているが, これまでの奇形を伴う冠状動脈病変に対する冠状動脈バイパス術の報告は少ない1）～4）. 今回この奇形に器質的狭窄病変を伴う狭心症の1例を経験し, 良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 単冠状動脈症, 狭心症, 冠状動脈バイパス術 |
