| Title ： |
右冠状動脈閉塞で発症した急性A型大動脈解離の1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
保坂茂**, 土屋幸治*, 森下篤*, 上部一彦*, 飯田良直*, 露口直彦*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*山梨県立中央病院心臓血管外科, **山梨医科大学第2外科, ***甲府城南病院循環器内科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
2 |
| Page ： |
236-240 |
| Year/Month ： |
1995 / 2 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は50歳, 男性. 7年前から高血圧で内服治療を受けていた. 前胸部痛で発症し重篤なショック状態で搬送され, 心電図上, 右室梗塞・下壁梗塞・完全房室ブロックを認めた. 直ちにIABP挿入したが循環動態は改善せず, catheter intervention目的の造影で急性A型広範大動脈解離による右冠状動脈閉塞・大動脈弁閉鎖不全（I度）と診断され, 右冠状動脈起始部へのperfusion catheter挿入により再灌流を認め, 血圧上昇と洞調律への回復が得られ, 冠状動脈口を温存し上行大動脈置換・大動脈弁吊り上げ・CABGを行い救命した. 心筋梗塞を初発症状とする大動脈解離の報告は少ないが, 心筋梗塞急性期でのcatheter interventionが一般化するにつれ, このような症例の発見も増加するものと考え, またperfusion catheter挿入により手術までの時間的余裕が得られショックを伴った本病態での救命的措置として安全且つ有用であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
急性大動脈解離, 急性心筋梗塞, 分枝阻血, catheter intervention, perfusion catheter |
