アブストラクト(43巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | Horner症候群を呈した縦隔腫瘍の1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 下川智樹, 中山義博, 湊直樹, 夏秋正文, 伊藤翼 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 佐賀医科大学胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 43 |
Number : | 3 |
Page : | 331-334 |
Year/Month : | 1995 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は55歳, 女性. 約10年前から検診にて胸写上縦隔の拡大を指摘されていた. 最近になって左肩部痛が治らないため当院内科を受診し, 胸写にて縦隔陰影の拡大を指摘され精査治療目的入院した. 頸部前面やや左側にφ5cm大の柔らかい腫瘤を認め, 左の眼瞼下垂が軽度に認められた. 胸部CT所見では上前縦隔に腫瘤を認めた. 血管造影では上縦隔やや左側にφ8.6cm大の腫瘍濃染を認め, 左甲状頸動脈より栄養血管が発達していた. 生検にて組織学的所見は神経鞘腫であった. 以上よりHorner症候群を来した神経鞘腫の診断にて手術を行った. 術後経過はHorner症候群の増悪を認めた以外は順調であった. 一般的にHorner症候群を合併する縦隔腫瘍は悪性のものが多いが, 神経鞘腫による報告例は少なくまれな症例と思われたので報告する. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:331-334)縦隔神経性腫瘍の発生部位は後縦隔に多いが, 上縦隔に発生し腫瘍が大きくなる場合, 後縦隔から前縦隔までに及ぶ場合がまれではないとされている. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 縦隔腫瘍, 神経鞘腫, Horner症候群 |