| Title ： |
慢性期外傷性三尖弁閉鎖不全症に対する弁形成術-CABGと同時手術の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
岡本浩*, 新美隆男*, 伊藤敏明*, 森田伸*, 松浦昭雄**, 保浦賢三** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*市立四日市病院胸部外科, **名古屋大学医学部胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
340-343 |
| Year/Month ： |
1995 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
非穿通性胸部外傷による三尖弁閉鎖不全症に冠状動脈硬化症を合併した1例を経験した. 症例は64歳, 女性. 交通外傷による胸部打撲後7年目頃より右心不全症状を来し, 15年目に当科へ紹介された. 心臓カテーテル検査にて4度のTRに加え, 左前下行枝近位部に有意な狭窄病変を認めた. 手術は左内胸動脈によるCABGと, 弁尖縫合, PTFE糸による腱索形成, 弁輪縫縮（Carpentier ring 30mm）を組み合わせた弁形成術を行い, 逆流は完全に消失しグラフトの開存も良好であった. 特に外傷性三尖弁閉鎖不全症に対する弁形成術について若干の考察を加えた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：340－343）非穿通性胸部外傷に続発する三尖弁閉鎖不全症（TR）はまれな疾患である1）. 本邦における手術例は23例の報告があるが2）～7）, 弁形成術の報告は6例にすぎない7）. 今回われわれは受傷後15年目の外傷性TRに冠状動脈硬化性病変を合併した症例に対し, 弁形成術と冠状動脈バイパス術（CABG）を併せ行い良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
非穿通性胸部外傷, 三尖弁閉鎖不全, 弁形成術, CABG |
