| Title ： |
房室結節周囲凍結術の臨床的検討 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
新田隆, 池下正敏, 浅野哲雄, 寺田功一, 秋山博彦, 田中茂夫 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
日本医科大学第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
3 |
| Page ： |
344-349 |
| Year/Month ： |
1995 / 3 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
発作性上室性頻拍4例に対して房室結節周囲凍結術（perinodal cryomodification）を施行した. 対象となった不整脈の内訳は, 房室結節回帰性頻拍2例と房室結節二重経路を合併したWPW症候群1例と頻拍性心房細動1例であった. 器質的心疾患として心房中隔欠損症と僧帽弁狭窄症を各1例ずつに合併していた. 手術死亡, 遠隔期死亡はなく, 全例で術後は頻拍からの解放が得られ, 房室ブロックは出現しなかった. 術前後の電気生理学的検査所見からは, 本術式は房室結節の順伝導には大きな影響を与えずに逆伝導の不応期を著明に延長させた. 房室結節周囲凍結術は房室伝導を確認しながら施行するため確実に房室ブロックを回避できる. 基礎疾患を伴わない房室結節回帰性頻拍に対してはカテーテルアブレーションの有効性が高いが, 器質的心疾患に合併した発作性上室性頻拍では手技が容易で効果も確実な本術式が適応となる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
房室結節回帰性頻拍, 心房細動, 凍結手術, 不整脈外科 |
