アブストラクト（43巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | PCPSを使用した急性心筋梗塞後左室自由壁破裂（blow-out型）の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 湊谷謙司, 岡林均, 嶋田一郎, 大野暢久, 仁科健, 亀山敬幸 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 社会保険小倉記念病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 398-402 |
| Year/Month ： | 1995 / 3 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 急性心筋梗塞後左室自由壁破裂症例（blow out type）に対して, 経皮的簡易人工心肺装置（PCPS）による循環補助を使用し, 外科治療に成功した. 症例は73歳, 女性. 広範囲下壁心筋梗塞を発症して緊急カテーテル検査を施行中に, 突然心破裂を来しショック状態に陥った. 直ちにPCPSを装着し, IABPと共に循環補助を行い, 手術室に搬送し, 左室破裂部閉鎖術と大動脈冠状動脈バイパス術を施行した. 術後の心機能に問題はなかったが, 意識障害が遠因となった誤嚥性肺炎のため術後166日に死亡した. 従来ならば手術室に搬送し得なかったblow out typeの症例もPCPSを用いることで外科治療を受け得ることが可能になった. しかし, 脳障害を予防するための有効な対策が今後の課題と思われた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：398－402）急性心筋梗塞後左室自由壁破裂は, 現在でも救命される症例は少ない. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 急性心筋梗塞, 左室自由壁破裂, 経皮的簡易人工心肺装置 |
