アブストラクト（43巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 急性A型大動脈解離手術後の仮性大動脈瘤に対する再手術の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 福田幾夫, 大内浩, 松崎寛二 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 502-505 |
| Year/Month ： | 1995 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 73歳, 女性. 急性A型大動脈解離に対する上行大動脈人工血管置換術後5年目の上行大動脈の仮性大動脈瘤と弓部大動脈瘤に対し, 選択的脳灌流法を補助手段として上行弓部置換術を行い合併症なく救命した. 仮性大動脈瘤の成因として大動脈鉗子による内膜損傷が推察された. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：502－505）急性大動脈解離に対する手術成績は近年著しく向上しているが, 広範な解離に対する手術においては解離を有する脆弱な大動脈に吻合部をとらざるをえず, 同部における出血, 解離腔の残存とその拡大, 吻合部動脈瘤の発生などの問題点を残している. また脆弱な大動脈に遮断鉗子をかけることは新たな血管損傷を引き起こすという問題点も指摘されている. 最近筆者らは急性Stanford分類A型大動脈解離に対する上行大動脈人工血管置換後, 遠位吻合部付近に発生した仮性大動脈瘤と弓部大動脈瘤に対し弓部大動脈置換を行い良好な結果を得たので報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 仮性大動脈瘤, 弓部大動脈瘤, 急性大動脈解離, 大動脈鉗子, 再手術 |
