アブストラクト（43巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 高齢者同時性胃, 肺重複癌に対して広背筋筋弁を用いた1根治術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 島田順一, 西山勝彦, 佐藤伸一, 和田行雄, 山岸久一, 岡隆宏 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 京都府立医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 511-514 |
| Year/Month ： | 1995 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 77歳, 男性. Borrmann IV型進行胃癌（CME）S2N1P0M0 stage II, 左上葉扁平上皮癌pT3N1M0 stage IIIA肺癌に対して胃全摘術2群郭清, Roux-Y再建, 左上葉切除術2群郭清, 心嚢合併切除術を行い, 胸腔内食道空腸吻合部の被覆及び心嚢欠損部の補填のために胸背動静脈を茎とする広背筋有茎筋弁を使用した. 術後食道空腸吻合部瘻が発生したが広背筋筋弁で胸腔内への漏出液の広がりは防止され左横隔膜下ドレナージの後, 保存的に治癒せしめた. 本症例のように胸腔内食道空腸吻合を伴う胃癌手術と肺癌手術の同時施行症例では広背筋筋弁の利用は有用である. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：511－514）各種の画像診断技術の進歩により, 近年, 同時性重複癌の報告例は年々増加の傾向にある. その中でも, 胃癌と肺癌は近年, 本邦の男性の悪性腫瘍死亡原因の1, 2位を占めるようになってきたこともあり, 一期手術例の報告も散見される. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 広背筋筋弁, 胃癌, 肺癌, 重複癌, 高齢者 |
