| Title ： |
成人SDL型両大血管右室起始症のFontan型手術による1治験例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
紀幸一*, 佐野俊二*, 田辺敦*, 辻和宏**, 名和清人**, 鎌田政博*** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*岡山大学医学部心臓血管外科, **岡山大学医学部第2外科, ***岡山大学医学部小児科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
4 |
| Page ： |
553-561 |
| Year/Month ： |
1995 / 4 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
SDL型両大血管右室起始症（DORV）はまれな先天性心疾患であり, その根治術はinternal conduit法を原則とするが, 本症は高頻度に肺動脈狭窄（PS）を合併しており, その解除が困難な場合にはRastelli型手術がなされる. 症例は35歳, 女性. 10歳時に大血管転位症（TGA）の診断のもとにGlenn手術を受けている. 今回精査にて, SDL型DORVと診断したが, 合併病変としてsevere PS及び右室低形成（29％ of normal）を伴っており, intracardiac reroutingはもとよりRastelli型biventricular repairも不可能と判断し, 右房内中隔形成を伴うFontan型手術（oblique partition法）を施行し良好な結果を得た. SDL型DORVに対して, Fontan型手術で治験したものは本邦4例目, そのうちoblique partition法を採用したものはいずれも並列心耳を伴っており本症例が2例目と思われた. Fontan型手術は, 心内修復困難な適応限界としての本症に対しても有用な術式と思われた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
SDL型両大血管右室起始症, 右室低形成, Fontan型手術, oblique partition法 |
