アブストラクト（43巻4号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Coupling valve法による大動脈弁及び僧帽弁の両弁輪拡大と両弁置換, 三尖弁縫縮, 仮性左室瘤閉鎖術の1治験例-僧帽弁置換術による左室破裂後17年目の再手術例- |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 近藤智昭, 岡部学, 秦紘 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 県西部浜松医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 4 |
| Page ： | 562-566 |
| Year/Month ： | 1995 / 4 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は46歳, 女性. 29歳の時僧帽弁狭窄兼閉鎖不全症にて僧帽弁置換術（23mm）を受け左室破裂を合併した. 術後14年目から心不全が出現し, 17年目に大動脈弁（A）, 僧帽弁（M）の両狭小弁輪, 大動脈弁狭窄兼閉鎖不全症, 僧帽弁狭窄兼閉鎖不全症, 三尖弁閉鎖不全症, 仮性左室瘤の診断にて, coupling valve法によるA, M両弁輪拡大, 両弁置換, 三尖弁縫縮, 仮性左室瘤閉鎖術を施行した. A, M両弁輪拡大を必要とする両弁置換はまれで, 左室瘤合併例の報告はない. 人工血管を用いた両弁輪拡大術は両狭小弁輪を合併した両弁置換に対し有用な方法と考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：562－566）大動脈弁置換術において, 弁輪狭小のため弁輪拡大を必要とする場合があるが, まれに大動脈弁のみならず, 僧帽弁においても狭小弁輪を伴うものがある. このような症例に対し北村ら1）2）は, coupling valve graftを用いた弁輪拡大と二弁置換を報告している. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | coupling valve, 両弁輪拡大術, MVR後左室破裂, 再弁置換, 仮性左室瘤 |
