アブストラクト(43巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 嗄声を主訴とした右鎖骨下動脈瘤の1例
Subtitle : 症例
Authors : 佐藤幸治, 野並芳樹, 山本彰, 小野寛人, 松本康久, 小越章平
Authors(kana) :
Organization : 高知医科大学第2外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 4
Page : 567-570
Year/Month : 1995 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は64歳, 男性. 嗄声を主訴に来院しCT, 血管造影で右鎖骨下動脈瘤と診断された. 手術は胸骨正中切開に右襟状切開で行ったが, 瘤と周囲組織との癒着が強かった. 断端圧モニター下に腕頭動脈の単純遮断を行い, 瘤空置後に血行再建を行った. 術後, 患者の覚醒は良好で, CTでは瘤は血栓閉塞となっており嗄声も消失した. 本症例のように癒着が強固な場合にはexclusion法が容易で安全な手術方法と考えられた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:567-570)短期間に増大し嗄声を主訴とした右鎖骨下動脈瘤を経験したので, 手術方法や術中の補助手段の考察を含めて報告する. 「症例」症例:64歳, 男性. 主訴:嗄声. 既往歴:58歳時から高血圧で内服治療を受けている. 現病歴:1992年に胸部異常陰影を指摘され, CT検査の結果, 右鎖骨下動脈瘤と診断されたが, 瘤径が2cmと小さく無症状であったため経過観察されていた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 鎖骨下動脈瘤, 単純遮断, 嗄声, 瘤空置血行再建術
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