アブストラクト（43巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 覚醒剤中毒者の活動期三尖弁感染性心内膜炎の1手術例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 服部隆司**, 平田和彦*, 清水進* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *日本赤十字社医療センター心臓血管外科, **日立総合病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 857-860 |
| Year/Month ： | 1995 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 覚醒剤常用者に発症した右心系の感染性心内膜炎に対する1手術例を報告した. 症例は25歳, 女性. 覚醒剤を使用後, 発熱を主訴に来院. 血液培養から黄色ブドウ球菌を検出, 心臓超音波検査では三尖弁に20mm大の疣贅と三尖弁閉鎖不全を認めた. 抗生剤治療にもかかわらず発熱は続き症状は増悪し, 胸水の出現と肺塞栓の所見を認めたので手術を行った. 疣贅の付着していた後尖を部分的に乳頭筋も含めて切除し弁葉を互いに縫合したのち, Kay法にて弁形成術を行った. 術後経過は良好で感染の再発はなく, 三尖弁閉鎖不全も消失した. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：857－860）本邦での三尖弁の感染性心内膜炎は大部分が先天性心疾患に合併したものであり, 欧米とは異なり覚醒剤常用者の感染性心内膜炎はまれである. 今回われわれは, 覚醒剤常用者に発症した三尖弁に疣贅を有する感染性心内膜炎の手術例を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 感染性心内膜炎, 薬物中毒, 三尖弁疣贅, 肺塞栓, 弁切除形成術 |
