アブストラクト（43巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Behcet病に起因する胸部下行大動脈瘤パッチ閉鎖術後仮性瘤に対するThromboexclusion法の経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 中村隆之, 島本光臣, 山崎文郎, 吉村誉史, 上野孝男, 篠崎拓 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 静岡市立静岡病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 870-874 |
| Year/Month ： | 1995 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は59歳, 女性. 昭和53年Behcet病と診断された. 昭和62年胸部下行大動脈瘤切除, パッチ閉鎖術を施行したが, 術後造影で吻合部仮性瘤を認めた. 平成2年及び平成5年喀血あり. 大動脈造影で仮性瘤の増大を認め, 仮性瘤の肺内穿破と診断した. 瘤付近の不良な血管の性状, 周囲との癒着並びに剥離操作に伴う出血等を考慮し, 一時的末梢側バルーン閉塞を併用したThromboexclusion法を施行した. 術後経過は順調で喀血の再発もない. Vasculo-Behcet症例においては術後仮性瘤や吻合不全の発生頻度が高く, 健常組織に近い部位での操作が可能なThromboexclusion法は有用であると考え, 文献的考察と併せて報告する. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：870－874）Behcet病の血管病変として胸部大動脈瘤は比較的まれであるが, 破裂に至ることが多く, 時期を逸すことなく外科的治療を行うことが必要である. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | Behcet病, 胸部大動脈瘤, Thromboexclusion |
