アブストラクト（43巻6号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 下行大動脈瘤を伴った偽性大動脈縮窄症の1手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 佐々木康之, 末広茂文, 柴田利彦, 南村弘佳, 服部浩治, 木下博明 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 大阪市立大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 6 |
| Page ： | 898-902 |
| Year/Month ： | 1995 / 6 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は55歳, 男性. 胸部X線で下行大動脈瘤を疑われ入院となった. CT, 大動脈造影, MRI像にて弓部大動脈から近位下行大動脈にかけて延長・屈曲を認め, この屈曲部の末梢側から最大径6cmの大動脈瘤が発生していた. 大動脈瘤に移行する部位にスリット状の狭窄像を認めたが, 上下肢の血圧差は見られず, 下行大動脈瘤を伴う偽性大動脈縮窄症と診断した. 手術は左第4肋間開胸にて行い, 大腿動静脈から送脱血管を挿入した体外循環下に, 左鎖骨下動脈分岐部より末梢部を含め人工血管で置換した. 動脈瘤を伴う偽性大動脈縮窄症の手術報告は稀であり, 本例は本邦で10例目である. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：898－902）偽性大動脈縮窄症（以下本症）は大動脈弓と下行大動脈起始部の延長と屈曲を示し, 大動脈峡部で圧差を伴わない狭窄像を呈する稀な疾患である. 今回われわれは下行大動脈瘤を伴った本症に対し, 人工血管置換術を行い良好な結果を得たので, 文献的考察を加え報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 偽性大動脈縮窄症, 胸部大動脈瘤, ヘパリンコーティング回路 |
