Title : |
大動脈弓離断症(type A)根治術後遠隔期の相対的グラフト狭窄に対する左鎖骨下動脈-下行大動脈バイパス術による1治験例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
平井雅也*, 今井康晴*, 高梨吉則*, 星野修一*, 中田誠介*, 竹内敬昌** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科, **長野県立こども病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
43 |
Number : |
6 |
Page : |
934-939 |
Year/Month : |
1995 / 6 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は21歳, 女性. 4歳7ヵ月でIAA(type A)+VSD+PDA+PHに対して, 径10mmのEPTFEグラフトを用いた上行大動脈下行大動脈血行再建術, VSD閉鎖術, PDA結紮術からなる一期的根治術を施行した. 術後順調に経過していたが14歳頃より徐々に血圧が上昇. 21歳時, 190/50mmHgの高血圧を認め精査目的で入院となった. 血管造影所見などから成長に伴う大動脈弓部再建に用いたEPTFEグラフトの相対的な狭小化と診断し, 1992年9月8日, 手術を行った. 手術は全身麻酔下左第3及び第5肋間開胸にて左鎖骨下動脈と下行大動脈の間に18mmのトレグラフトを用いてバイパスを作成した. その後の経過は順調で, 退院時血圧は120/60mmHgに下降した. 左鎖骨下動脈下行大動脈バイパス術は, IAA(type A)又はCoA術後の年長児の再狭窄例に対して, 十分な効果が期待でき, また少ない剥離で行えるため有用な術式であると思われた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
大動脈弓離断症, 再狭窄, 高血圧, バイパスグラフト |