アブストラクト(43巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 体外循環による各種サイトカインの変動と顆粒球増加の検討
Subtitle :
Authors : 末田泰二郎, 永田裕之, 三井法真, 季白雅文, 渡橋和政, 四方裕夫, 松浦雄一郎
Authors(kana) :
Organization : 広島大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 7
Page : 946-950
Year/Month : 1995 / 7
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 体外循環中及び後の顆粒球増加と補体及びG-CSF値の変動を検討した. 開心術症例26例を長時間体外循環(120分以上)群11例, 短時間体外循聖(120分以下)群15例の2群に分け, 体外循環前, 中, 後に採血して顆粒球数, C3a, G-CSF, 顆粒球エラスターゼを測定した. 顆粒球数は両群とも体外循環終了直後, 及び48時間後に増加した. C3aは2群とも体外循環終了時にピークとなり, その後急速に低下した. G-CSFは長時間群では体外循環終了直後と48時間後に増加した. 短時間群では体外循環直後から6時間後までは増加しその後は急速に減少した. 顆粒球エラスターゼ値は両群とも終了後及び6時間後に上昇を示したが, 長時間群でその上昇が著しかった. 体外循環中及び直後の顆粒球増加には補体(C3a)の活性化の関与が考えられた. 終了24から48時間後の増加には主としてG-CSFが関与していると思われた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:946-950)
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 体外循環, 顆粒球, サイトカイン, G-CSF
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