Title : |
胸腔鏡下手術を併用した左鎖骨下動脈瘤(胸腔内型)切除術の1例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
山田勝雄*, 山口和男*, 竹内栄二*, 内田安司**, 井上昭一***, 酒井正生*** |
Authors(kana) : |
|
Organization : |
*国立名古屋病院心臓血管外科, **国立名古屋病院呼吸器外科, ***国立名古屋病院外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
43 |
Number : |
7 |
Page : |
1012-1015 |
Year/Month : |
1995 / 7 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
鎖骨下動脈瘤の手術では, 瘤への到達方法は胸腔外型動脈瘤の場合は鎖骨上窩切開が定型的であるが, 胸腔内型動脈瘤の場合, 右側は胸骨正中切開に右襟状切開を追加することにより, また左側は第3もしくは第4肋間開胸により十分な視野が得られると報告されている. われわれは, 従来ならば左第3もしくは第4肋間開胸法が施行されたであろう左鎖骨下動脈瘤胸腔内型症例に対して, 胸腔鏡下において左鎖骨下動脈起始部の遮断を施行し, その後の瘤に対する操作を開胸せずに鎖骨上窩切開のみで行い, 少ない侵襲で手術を行うことができた. 本法は適応があると考えられる鎖骨下動脈瘤に対しては, 手術侵襲, 美容等の面でも有用な方法と考える. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:1012-1015)近年, 内視鏡を用いた手術が腹部外科領域をはじめ呼吸器外科領域においても増加の傾向にある. 今回われわれは, 従来ならば左第3もしくは第4肋間開胸法が施行されたであろう左鎖骨下動脈瘤胸腔内型症例に対して, 胸腔鏡下に左鎖骨下動脈起始部を遮断することにより瘤の手術を左鎖骨上窩切開のみで行い, 少ない侵襲で手術を行うことができたので若干の文献的考察を加えて報告する. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
胸腔鏡, 左鎖骨下動脈瘤, 胸腔内型, 鎖骨上窩切開, 手術侵襲 |