アブストラクト（43巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 後縦隔経路再建胃管切除症例の検討 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 橋本正治, 阿保七三郎, 北村道彦, 泉啓一, 四釜俊夫, 天満和男 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 秋田大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1016-1022 |
| Year/Month ： | 1995 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 後縦隔再建胃管切除の2症例を経験したので報告する. 症例1：72歳, 男性. 食道癌根治手術約3.5年後突然吐血, 胃管切除・左結腸による2期的再建術を施行, 切除標本で穿通性潰瘍を認めた. 症例2：65歳, 男性. 食道癌と早期胃癌の同時性重複癌で, 術後13ヵ月に胃管胃癌で幽門側胃管切除を施行した. 当科の食道癌手術526例中胃管潰瘍は7例であり, 文献報告にみる9症例中手術例は本例を含め6例であった. 胃管潰瘍の原因には防御因子と攻撃因子の関与があげられ, 治療に関してはH2-blockerが有効だが, 穿通性潰瘍など重症化しやすい. 次に当科の胃管癌3例に本邦報告74例を加えて検討した. 当科の1症例以外に後縦隔経路胃管癌切除の報告はなく, これは診断の遅れが最大の原因と考えられ, 定期的な内視鏡検査が重要で, 早期であれば内視鏡治療, 進行癌であれば後縦隔胃管でも切除すべきと結論した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 後縦隔経路胃管, 胃管潰瘍, 胃管胃癌, 胃管切除, 食道癌 |
