| Title ： |
腸管虚血を合併したDeBakey IIIb型急性大動脈解離の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
茂泉善政*, 崔禎浩*, 今井啓道*, 逢坂研志**, 赤坂純逸**, 田林晄一** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*仙台市医療センター仙台オープン病院心臓血管外科, **東北大学医学部胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
7 |
| Page ： |
1023-1027 |
| Year/Month ： |
1995 / 7 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
腸管虚血を伴ったDeBakey IIIb型急性大動脈解離例に対し閉塞分枝へのバイパス術と虚血腸管の切除術を施行し良好な結果を得たので文献的考察を加え報告する. 症例は61歳, 男性. 突然の胸背部痛にて近医受診. CTにてDeBakey IIIb型急性大動脈解離と診断され当院紹介となった. 入院後降圧療法を行い経過観察していたが, 入院後11時間目頃より腹部膨満及び進行性のアシドーシスが見られるようになった. 大動脈造影で上腸間膜動脈及び下腸間膜動脈は閉塞しており大動脈解離に伴う腸管虚血と診断し緊急手術を施行した. 手術は上・下腸間膜動脈への静脈グラフトによるバイパス術と小腸部分切除, 左半結腸切除及び人工肛門造設術を施行した. 術後経過は良好で術後1年経過した現在社会復帰している. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1023－1027）DeBakey IIIb型大動脈解離の多くは急性期には降圧療法を主体とした保存的治療がなされるが, 破裂や臓器虚血を来した症例は緊急手術が必要となる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
腸管虚血, DeBakey IIIb型急性大動脈解離 |
