アブストラクト（43巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 緊急冠状動脈再建術, 僧帽弁置換術を行った心筋梗塞後前外側乳頭筋断裂の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 郷一知, 久保良彦, 笹嶋唯博, 稲葉雅史, 山本浩史, 大谷則史 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 旭川医科大学第1外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1034-1038 |
| Year/Month ： | 1995 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 急性心筋梗塞後に僧帽弁前外側乳頭筋断裂を来した症例に対し, 緊急手術を行い, 良好な結果を得たので報告する. 症例は74歳, 男性. 急性心筋梗塞発症後5日目に胸部絞扼感, 乏尿, 呼吸困難が出現し, 超音波断層像で僧帽弁乳頭筋断裂と診断された. 乳頭筋断裂発症後数時間でショックとなり, IABP使用, カテコラミン投与にても血行動態は改善しなかった. 乳頭筋断裂当日に緊急冠動脈再建術と僧帽弁置換術を行った. 僧帽弁は前外側乳頭筋が完全断裂していた. 術後経過は良好で, 合併症の発生は無く, 2日間のIABP, 3日間の人工呼吸管理の後, 7日目からリハビリテーションを開始し, 良好な状態で退院した. 乳頭筋完全断裂後の急性期の救命例の報告は本邦では少なく, 前外側乳頭筋断裂例は更にまれである. 急速に血行動態の悪化する例では, 早期の外科治療を要する. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1034－1038）急性心筋梗塞後の合併症として僧帽弁乳頭筋断裂は比較的まれである. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 急性心筋梗塞, 僧帽弁乳頭筋断裂, 僧帽弁閉鎖不全, 僧帽弁置換術, 冠状動脈再建術 |
