アブストラクト（43巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 右冠状動脈左バルサルバ洞起始症を伴ったAAE, A型解離に対するBentall型手術の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 平井雅也, 橋本明政, 青見茂之, 徳永裕之, 坂橋弘之, 小柳仁 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1044-1049 |
| Year/Month ： | 1995 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は49歳, Marfan症候群の女性. 2年前にStanford B型大動脈解離にて胸腹部大動脈人工血管置換術を受けており, 今回, annuloaortic ectasia, 大動脈弁閉鎖不全症, 急性A型大動脈解離にて入院となった. 手術時に, 右冠状動脈左バルサルバ洞起始症と診断され, 冠状動脈の再建は, 16mmの人工血管を左右の冠状動脈口に一括して吻合し, 他側をcomposite graftに吻合するPiehler変法で行った. 冠状動脈起始異常がある場合, Bentall型手術を行うに際して, 一番問題になるのは, 冠状動脈の再建法である. Piehler法は, 本症例のような起始異常のある場合でも特に問題なく施行でき, 有用な方法であった. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1044－1049）右冠状動脈左バルサルバ洞起始症は, まれな先天性奇形で, 以前は臨床的意義の乏しいminor anomalyとされてきた1）. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 冠状動脈起始異常症, Marfan症候群, AAE, 解離性大動脈瘤, Bentall手術 |
