アブストラクト（43巻7号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 僧帽弁置換術後10年目のsubepicardial aneurysmに対する緊急手術治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 須藤義夫, 高原善治 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 般橋市立医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 7 |
| Page ： | 1050-1054 |
| Year/Month ： | 1995 / 7 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は60歳, 男性. 昭和59年に感染性心内膜炎のため他院にてDuromiedicus弁による僧帽弁置換術を受けた. その後特に問題なく経過していたが, 術後10年目の平成6年4月の胸部単純X線写真上心陰影に重なる異常陰影が出現し, 急速に拡大した. 心エコー検査にて左室仮性瘤と診断し緊急手術を施行した. 本例の仮性瘤はsubepicardial aneurysmとよばれるタイプのものであった. 僧帽弁置換術後の仮性瘤形成は, 早急な外科治療を要する病態であり, 遠隔期にも起こり得る合併症として銘記すべきものと思われた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1050－1054）僧帽弁置換術後の重篤な合併症として, 左室破裂が知られているが1）～5), これは通常手術中または術直後に問題となる合併症である. この左室破裂が不完全に止まり, その後に形成されたと思われるsubepicardial aneurysmが術後10年目に診断され, 急速に拡大したため緊急手術を要した症例を経験した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 僧帽弁置換術, 左室破裂, 左室瘤, 左室仮性瘤, subepicardial aneurysm |
