アブストラクト(43巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 著明な肺塞栓症状を呈した肺動脈肉腫の1手術例
Subtitle : 症例
Authors : 浅岡峰雄, 佐々木通雄, 増本弘, 梶山真, 関章
Authors(kana) :
Organization : 市立岡崎病院心臓血管呼吸器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 7
Page : 1055-1058
Year/Month : 1995 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は49歳, 男性. 呼吸困難と浮腫を訴えて入院した. 精査で肺塞栓症による右心不全が判明したが, 塞栓は腫瘍性であることを疑った. 人工心肺下に肺動脈を切開し腫瘍の可及的切除を行った. 術後, 右室圧は低下し, 動脈血酸素分圧(PO2)も改善した. 病理組織所見ではrhabdomyosarcomaと診断されたが, 術前術後の検索では他に原発巣が無く, 肺動脈原発と考えられた. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:1055-1058)肺動脈内腔に発育する肉腫はかなりまれであり, しかもその多くは切除にいたらない. 術前の診断, 手術の限界, 術後の補助療法など問題は山積している. 最近, 肺動脈原発と考えられた肉腫の1切除例を経験したので, 文献的考察を含めて報告する. 「症例」症例:49歳, 男性. 既往歴, 家族歴:特記すべきことなし. 下肢の静脈瘤や静脈炎もない. 現病歴:1994年1月頃から労作時に呼吸困難を自覚するようになったが放置していた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 肺動脈肉腫, 肺塞栓症
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