| Title ： |
Rapid two-stage動脈スイッチ手術後の急性左心不全に対する補助循環成功例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
丁毅文, 今井康晴, 高梨吉則, 星野修一, 新岡俊治, 押富隆 |
| Authors（kana） ： |
|
| Organization ： |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
8 |
| Page ： |
1160-1165 |
| Year/Month ： |
1995 / 8 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
完全大血管転位症I型のrapid two-stage動脈スイッチ手術後の急性左心不全に対して補助循環を施行した例を経験した. 症例は6ヵ月, 女児, 体重6.4kg. 肺動脈絞扼術及びBlalock-Taussig短絡術後9日目に動脈スイッチ手術を施行した. 大動脈遮断時間95分, 体外循環時間170分で, 人工心肺からの離脱を試みたものの, 離脱直後より左心不全兆候が出現したため遠心ポンプを用いた補助循環へと移行した. 補助循環により左心機能は徐々に回復し開始43時間後に離脱した. 以後, 経過は順調で根治術後40日目に元気に退院し, 術後1年1ヵ月での遠隔期カテーテル検査でも良好な結果を得ている. 動脈スイッチ手術における左室後負荷の急激な変化による急性左心不全に対しては, 比較的短期間の左心補助によって左心機能が適応化することが十分考えられ, 遠心ポンプを用いた左心補助の良い適応と考えられる. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
完全大血管転位症, 動脈スイッチ手術, 遠心ポンプ, 補助循環 |
