アブストラクト(43巻8号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 心房中隔欠損症を合併していた収縮性心膜炎再手術の1例
Subtitle : 症例
Authors : 田中公啓, 室田欣宏, 安藤武士, 浅野献一
Authors(kana) :
Organization : JR東京総合病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 8
Page : 1195-1197
Year/Month : 1995 / 8
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心房中隔欠損症を合併した収縮性心膜炎の再発例を経験した. 47歳, 男性. 収縮性心膜炎の再手術時に心房中隔欠損症が発見された. 壁側胸膜と残存心膜が一体となって, 板状に右心房を圧迫していた. 収縮性心膜炎合併例での心房中隔欠損症の診断には注意を要すると共に, 壁側胸膜も心臓圧迫の原因になることがあり, そのような症例では壁側胸膜も切除することが必要である. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:1195-1197)心房中隔欠損症は頻度の高い疾患であり, 収縮性心膜炎も時々見られる疾患であるが, 両者の合併例は極めて少ない. 当施設で経験した再手術の1例を報告する. 「症例」症例は47歳, 男性. 今回は両下肢痛を主訴として来院した. 患者は20年前の1974年6月, 息切れと微熱が出現し, 他院で心膜炎と診断され, ステロイドの投与を受けた. 心臓カテーテル検査で収縮性心膜炎と診断され, 同年12月, 胸骨正中切開にて心膜部分切除及び右心室の心外膜部分切除を施行された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 心房中隔欠損症, 収縮性心膜炎, 再手術
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