アブストラクト（43巻9号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 急性膿胸に対する胸腔鏡下膿胸腔掻爬術の経験 |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 八木一之*, 平田敏樹*, 川島正裕**, 高嶋義光**, レシャード・カレッド*** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *京都大学胸部疾患研究所胸部外科, **市立島田市民病院呼吸器科, ***レシャード医院 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 9 |
| Page ： | 1549-1552 |
| Year/Month ： | 1995 / 9 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 急性膿胸に対し胸腔ドレナージ及び洗浄, 抗生物質の投与が行われたが軽快が得られなかった症例に対し, 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術を施行し良好な結果が得られたので報告する. 症例は3例で男性2例, 女性1例, 平均年齢は61歳. 細菌検査にて膿胸腔よりStreptococcus intermediusが1例, 嫌気性グラム陽性球菌が1例検出された. 全例無瘻性膿胸であった. 自覚症状出現より手術までの期間は3週間, 4週間及び7週間であった. 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術後には全例, 速やかに解熱が得られ, 経過良好であった. 膿胸が進展し, 多房性に被包化された状態となるとドレナージのみでは治癒は困難であり, 放置すると敗血症の危険もあり肺剥皮術などの外科的な処置が必要となる. 今回われわれが施行した胸腔鏡下膿胸腔掻爬術は侵襲も少なく速やかな効果が得られ, 慢性膿胸への進展を回避できる有用な方法と考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1549－1552） |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 膿胸, 胸腔鏡下手術 |
