アブストラクト（43巻10号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Cisplatinと放射線同時併用療法により完全寛解を示した再発性悪性線維性組織球腫の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 石濱洋美, 池田康紀, 嶋田晃一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 獨協医科大学胸部外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 10 |
| Page ： | 1757-1761 |
| Year/Month ： | 1995 / 10 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 症例は63歳, 男性. 大腿骨原発の悪性線維性組織球腫（MFH）と診断され, 大腿切除が行われた. その後に肺, 縦隔転移を認め, 2度の開胸切除を施行し, 更に肺動脈浸潤を伴い切除不能と判定された3度目の肺, 縦隔転移に対しcisplatin同時併用放射線療法を試み著効を得た. この症例はその後約8ヵ月目に他病死で失ったがその際の病理解剖で腫瘍残存が無いことが確認され, 組織学的にも完全寛解と判定された. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1757－1761）悪性線維性組織球腫（Malignant fibrous histiocytoma以下MFH）は原発巣の切除を第一選択とし, 可能な限りの局所のコントロールを行うが, その後の再発や遠隔転移も多く, 根治することが困難な疾患である1）2）. 切除不能例や再発例に対しては様々な組み合わせの化学療法や放射線あるいは温熱療法等が試みられており3～5）, 最近ではプラチナ製剤に関する奏効例等も報告されている6）～8）. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 悪性線維性組織球腫, CDDP併用照射療法 |
