アブストラクト(43巻10号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腔鏡手術を行った外傷性横隔膜ヘルニアの1例
Subtitle : 症例
Authors : 浅岡峰雄, 佐々木通雄, 増本弘, 梶山真, 関章
Authors(kana) :
Organization : 市立岡崎病院心臓血管呼吸器外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 10
Page : 1770-1773
Year/Month : 1995 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は56歳, 男性. 庭で転倒した際, 右側胸部を強打した. 重篤な症状がなかったため放置していたが, 咳嗽が持続するため受傷後19日目に当科を受診し, 胸部単純写真, CT検査などから, 外傷性右横隔膜ヘルニア, 気胸と診断された. ヘルニア内容は肝, 大腸であり, 気胸の原因は肺破裂で, 消化管穿孔はないと思われた. 出血性損傷も否定的であったため胸腔鏡手術が可能と判断し, 受傷後21日目に手術を行った. ヘルニア内容の還納と破裂横隔膜(腱様部)の一次的縫合を行った. 術後経過は順調であった. (日本胸部外科学会雑誌1995;43:1770-1773)外傷性横隔膜ヘルニアはそれほどまれではなく, 一般的には診断は容易であり, また肋骨, 肺, 肝, 脾, 骨盤などの損傷を合併するため急性期に手術されることが多い. 右側の横隔膜損傷や合併損傷が軽微な場合には診断が困難なこともある1)~3). 一方, 胸腔鏡は最近, 診断治療両面で頻用されており, 胸部外傷の分野でも同様の傾向にある1)~7).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸部外傷, 横隔膜ヘルニア, 胸腔鏡手術
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