アブストラクト（43巻11号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 覚醒剤常用者に発症した活動期三尖弁感染性心内膜炎に対する弁置換術の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 柳谷晶仁*, 数井暉久**, 馬渡徹* |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | *日鋼記念病院心臓血管外科, **札幌医科大学第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 11 |
| Page ： | 1841-1844 |
| Year/Month ： | 1995 / 11 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 34歳女性. 14年間覚醒剤常用し発症した活動期三尖弁感染性心内膜炎で, 約5cmの巨大疣贅を伴った三尖弁閉鎖不全にうっ血肝, 高度の炎症反応, 凝固系異常, 更に右肺炎, 左肺梗塞を合併した症例に対し, 破壊された三尖弁切除, 十分な郭清後に機械弁による三尖弁置換を行い良好な結果を得たので報告する. （日本胸部外科学会雑誌1995；43：1841－1844）覚醒剤常用者における三尖弁感染性心内膜炎は欧米では多く1）～3）認められているが, 本邦での報告はまだ少ない. 今回, 著者らは14年間覚醒剤を常用した女性で, 巨大疣贅を伴った三尖弁感染性心内膜炎に対し, 弁置換術を施行し, 良好な結果を得たので報告する. 「症例」患者：34歳, 女性. 主訴：発熱, 心窩部痛, 呼吸困難. 家族歴・既往歴：特記すべきことなし. 現病歴：20歳頃より覚醒剤を自分で静脈注射する様になっていた. 1992年12月下旬より発熱, 心窩部痛あり近医にて抗生剤投与されやや症状が軽快していた. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 覚醒剤, 活動期三尖弁感染性心内膜炎, 三尖弁置換術, 機械弁 |
