| Title ： |
二期的に両側上葉切除した組織型の異なる同時性肺重複癌の1症例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
平良修*, 三浦弘之*, 内田修*, 梶原直央*, 森山浩**, 加藤治文** |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
*東京医科大学八王子医療センター胸部外科, **東京医科大学外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
11 |
| Page ： |
1858-1864 |
| Year/Month ： |
1995 / 11 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
症例は66歳, 男性. 集検で右肺尖の浸潤影を指摘された. 更に, 内視鏡検査で左B3にも腫瘍が発見された. 右側は気管支洗浄細胞診で腺癌, 左側は生検で扁平上皮癌と診断した. 肺機能温存に配慮し, 二期的治療を選択した. 右腺癌に対し上葉切除術を行った. 2週後, 左B3扁平上皮癌の肺門リンパ節進展が疑われたため化療を行い, その5週後に同じく左上葉切除を行った. いずれも術後病期はI期であった. 左肺門リンパ節腫大は非特異的炎症であった. 末梢型T2腺癌やリンパ節転移の疑われる中心型扁平上皮癌の手術は, 根治性の面からリンパ節郭清を含めた肺葉切除が適当で, 二期的切除が安全性の面から優れていた. 手術順位は制癌剤, 放射線に感受性が低く, 転移率の高い腺癌を先行した. 二期的治療の欠点は, 第一癌手術後の残存癌の進行であり, 当症例も術後に第二部が増大した. その抑制に化療が有効であった. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
二期的両側肺葉切除, 同時性肺重複癌, 腺癌, 扁平上皮癌 |
