| Title ： |
遠位弓部大動脈瘤に対する手術術式の選択及び治療成績 |
| Subtitle ： |
原著 |
| Authors ： |
新浪博, 橋本明政, 青見茂之, 高沢有史, 今牧瑞浦, 野地智, 小柳仁 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
43 |
| Number ： |
12 |
| Page ： |
1936-1941 |
| Year/Month ： |
1995 / 12 |
| Article ： |
原著 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
1985年1月より1993年12月までに20例の遠位弓部大動脈瘤の手術例を経験した. 手術時年齢は54～72歳(平均65歳), 男女比は9：1で瘤の形態は嚢状が14例, 紡錘状が6例であった. 瘤への到達経路は左側開胸が3例, 胸骨正中切開が17例, うち2例はdoor open法とした. 術中補助手段は遠心ポンプによる左心バイパスが3例, 脳分離体外循環法11例, 逆行性脳灌流法が6例であった. 手術法はパッチ閉鎖術を4例に, inclusion法による人工血管置換術を13例に, exclusion法による3分枝付き人工血管を用いた全弓部再建術を3例に行った. 手術死亡は4例あり, 原因としては左側開胸の際の性状の悪い動脈の遮断, inclusion法による吻合の不確実さ, 周術期心筋梗塞であった. 術後の脳合併症は3例ありすべて脳分離体外循環を行った症例であった. 遠位弓部大動脈瘤に対しては3分枝付き人工血管による全弓部再建術をexclusion法で行うことにより弓部再建時間を短縮し縫合を確実にすることが可能であり, 今後の成績向上へつながると考えられた. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
遠位弓部大動脈瘤, 脳分離体外循環法, 逆行性脳灌流法, inclusion法, exclusion法 |
