アブストラクト(43巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 左開胸による胸腹部大動脈瘤グラフト置換術─左内胸動脈を用いたCABG同時手術─
Subtitle : 症例
Authors : 岡本浩, 伊藤敏明, 森田伸, 新美隆男
Authors(kana) :
Organization : 市立四日市病院胸部外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 43
Number : 12
Page : 1953-1957
Year/Month : 1995 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 症例は67歳, 男性. 早期胃ガン(IIC)の精査中にCT, 血管造影にて胸部下行大動脈下半より横隔膜下に及ぶ径7cmの大動脈瘤を認め, CAGにてLAD(#7)に99%狭窄を認めた. 手術は左第5肋間側方開胸に第8肋間開胸後腹膜経路を加えて, CABG(LITA-LAD)と大動脈瘤グラフト置換術を一期的に行った. 補助手段としてF-Fバイパス法に中枢側下行大動脈送血, 肺動脈脱血を加えることで同時手術を安全且つ容易に行うことができた. 左開胸による胸腹部大動脈瘤グラフト置換術とLITAを用いたCABGの同時手術の報告はまれであるので, 手術手技及び胸壁血行の問題について若干の考察を加えて報告する. 全身的多発性動脈硬化の一環として冠状動脈硬化症と胸部大動脈瘤が合併して認められる場合がある. 近年, 手術症例の高齢化と共に本邦でも両者の合併手術の報告が散見されるようになってきたが1)~6), その大部分は上行弓部大動脈瘤と冠状動脈病変の合併症に対して正中切開で行われたものである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 胸部大動脈瘤, 胸腹部大動脈瘤, 内胸動脈, CABG, 左開胸
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