アブストラクト（43巻12号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 先天性心膜欠損を合併した外傷性三尖弁閉鎖不全症の1治験例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 杉本努, 島崎朋司, 阿部寛政, 折田博之, 渡辺隆夫, 鷲尾正彦 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 山形大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 43 |
| Number ： | 12 |
| Page ： | 1977-1980 |
| Year/Month ： | 1995 / 12 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 先天性心膜欠損に, 外傷性の三尖弁閉鎖不全症(TR)を合併したまれな症例を経験した. 症例は58歳, 男性. 44歳時の落下事故による胸部打撲以降, 動悸を自覚していた. 1994年頃に労作時胸部圧迫感・呼吸困難が出現し, 精査の結果, 外傷性TRと診断された. 手術所見では心尖部に直径約10cmの円形の心膜欠損と心尖の左胸腔内逸脱を認めた. 三尖弁前乳頭筋断裂と各弁尖の変性のため形成は困難であり生体弁による三尖弁置換術を行い良好な結果を得た. 外傷性TRにおける本邦の手術例と先天性心膜欠損について文献的考察を加えた. (日本胸部外科学会雑誌1995；43：1977-1980) 近年, 労働災害や交通事故の増加に伴い, 非穿通性胸部外傷の報告は増加しているが, 外傷性の三尖弁閉鎖不全症(TR)の報告は比較的少ない. 著者らは, 先天性心膜欠損に胸部打撲によるTRを合併した極めてまれな症例に手術を施行し, 良好な経過を得たので, 文献的考察も含めて報告する. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 外傷性三尖弁閉鎖不全症, 先天性心膜欠損, 非穿通性胸部外傷, 乳頭筋断裂 |
