アブストラクト（44巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | Open proximal anastomosisによる下行大動脈置換術 |
|---|---|
| Subtitle ： | 原著 |
| Authors ： | 村田聖一郎, 安達秀雄, 水原章浩, 山口敦司, 紙尾均, 井野隆史 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 自治医科大学附属大宮医療センター心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 9-13 |
| Year/Month ： | 1996 / 1 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 下行大動脈置換術の補助手段として低体温循環停止法を用い, 病変のある大動脈に鉗子をかけないopen proximal anastomosisを導入し, 大動脈解離5例, 下行大動脈瘤6例の計11例に臨床応用したので, その有用性について検討した. 右側臥位, 左第4及び第7肋間にて開胸し, 経大腿静脈右房脱血, 大腿動脈送血, 主肺動脈にベントを挿入し体外循環を確立した. 直腸温20℃前後の低体温とし, 循環停止下に動脈瘤をオープンして中枢側吻合を行った. 人工血管側枝から送血を開始して上半身の灌流を再開し, 次いで下半身の循環を停止して末梢側吻合を行った. この方法は病変のある大動脈に鉗子を掛けなくてすむため, 再解離をおこしたりデブリスをとばす可能性が少ないと考えられた. また吻合部分だけを剥離すればよく, 吻合は無血視野で確実に行うことができ, 下行大動脈解離や, 壁在血栓や石灰化を伴う下行大動脈瘤の手術に適する方法と考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：9－13） |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 低体温循環停止法, 下行大動脈置換術, 胸部大動脈瘤, open proximal anastomosis |
