アブストラクト（44巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 開心術後, 胸骨骨髄炎・胸骨離開に大網充填術を行った1症例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 戸田理一郎, 湯田敏行, 竹中晃司*, 海江田衛*, 森山由紀則**, 平明** |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 県立宮崎病院心臓血管外科, *県立宮崎病院外科, **鹿児島大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 54-57 |
| Year/Month ： | 1996 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 68歳, 男性. 大動脈弁狭窄症に対し大動脈弁置換術を施行した. 術後5日目より胸骨の癒合不全が起こり, 8日目胸骨骨髄炎と広範囲の胸骨離開を来したので大網充填術で対処し良好な結果を得た. 大網は生理学的にも解剖学的にも有用で開心術後の胸骨骨髄炎に大網充填術は有用な選択である. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：54－57）大動脈弁置換術後に, 胸骨骨髄炎から胸骨が離開し呼吸障害に至った症例に大網充填術を行い良好な結果を得た. 症例 患者：68歳, 男性. 主訴：労作時呼吸困難, 胸部圧迫感 既往歴：1984年に胆嚢摘出術, 鎖骨骨折 現病歴：1993年12月, 坂道歩行で呼吸困難と胸部圧迫感があり大動脈弁狭窄症と診断された. 1994年2月, 心臓カテーテル検査で大動脈－左室収縮期圧較差が96mmHgあり, 5月16日, 手術目的で当科に入院した. 入院時現症：159cm, 57kg, 血圧140/90mmHg, 脈拍76/min, 整. 胸骨右縁第2肋間に駆出性雑音（Levine3/6）を聴取した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸骨骨髄炎, 大網充填術, 開心術 |
