| Title ： |
Pulmonary blastoma(well differentiated fetal adenocarcinoma)の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
岡野高久, 井岡二朗, 田部志郎, 中根佳宏, 西山勝彦* |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
近江八幡市民病院外科, *京都府立医科大学第2外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
69-73 |
| Year/Month ： |
1996 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
肉腫様成分を欠くPulmonary blastomaの1例を経験した. 症例は33歳, 女性. 検診で右上肺野に胸部異常陰影を指摘された. CTなどで右S3に大きさ4×4cmの境界明瞭な円形充実性腫瘤を認めた. 原発性肺癌を疑い, 手術を施行した. 術中所見では右S3に径5cm大の弾性に富む腫瘤を触知し, 一部中葉と接していた. 手術は右上中葉切除, 肺門及び縦隔リンパ節郭清術を行った. 術後病理組織学的にpulmonary blastoma, well differentiated fetal adenocarcinoma（以下WDFA）と診断された. WDFAは, 従来のpulmonary blastomaより臨床的悪性度が低く, 予後良好であると考えられる. 治療は, 外科的切除以外に有効なものはない. 極めてまれな疾患であるが, できるだけ症例を集積して, 明確な組織学的分類を行い, それに基づいて臨床的検討を加えることが必要と考えられる. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：69－73） |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
Pulmonary blastoma, WDFA, 外科的切除 |
