アブストラクト（44巻1号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 急性心筋梗塞後心室中隔穿孔に対するInfarction Exclusion Techniqueの経験 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 柳沼厳弥, 乙供通稔, 岡田嘉之, 飯島善之, 阿部和男 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 山形県立中央病院心臓血管外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 44 |
| Number ： | 1 |
| Page ： | 78-82 |
| Year/Month ： | 1996 / 1 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 急性心筋梗塞後心室中隔穿孔に対するInfarction Exclusion Techniqueは, 左心室内腔から大きな1枚のパッチを健常心筋にドーム状に縫着し, 梗塞領域を高い左室圧から隔絶する方法である. 過去1年間に, 本法による穿孔部閉鎖を3例経験した. いずれも急性期手術とし, 2例に術前の冠状動脈造影所見から, 2枝の冠状動脈バイパス術を追加した. 1例目は約30%の遺残短絡を合併したが, 血行動態は安定しており遠隔期に短絡は消失した. 本術式は, 平面状の1枚のパッチをドーム状に縫着するため, 縫合部でパッチの辺縁がシワになり, 遺残短絡が生じやすいと考えられた. 2例目以降では, あらかじめパッチを円錐形に加工して左室内に縫合した. 縫合部でパッチと心筋はよく適合し, 遺残短絡は生じなかった. 本法は, 左室機能温存という利点を持つが, 遺残短絡を生じないように手術手技に工夫を加える必要があると考えられた. （日本胸部外科学会雑誌1996；44：78－82） |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 急性心筋梗塞後心室中隔穿孔, VSR, Infarction Exclusion Technique, Endocardial Repair法 |
