| Title ： |
Fontan手術後に進行性の大動脈弁下狭窄を認めた単心室の1例 |
| Subtitle ： |
症例 |
| Authors ： |
笠原真悟, 中江世明, 河田政明, 林宗博, 鈴木裕子, 吉村博邦 |
| Authors（kana） ： |
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| Organization ： |
北里大学医学部胸部外科 |
| Journal ： |
日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： |
44 |
| Number ： |
1 |
| Page ： |
83-88 |
| Year/Month ： |
1996 / 1 |
| Article ： |
報告 |
| Publisher ： |
日本胸部外科学会 |
| Abstract ： |
Fontan手術後に大動脈弁下狭窄（SAS）が増悪したSLL型単心室症の7歳の手術症例を経験した. この症例は初期姑息手術として肺動脈絞扼術と大動脈縮窄症の解除術を行ったが, Fontan手術前後では圧較差を認めるSASはなかった. Fontan手術後2年5カ月時に収縮期雑音の増強から心エコー及び心血管造影検査にてSASと診断した. VSD-大動脈弁輪径比は0.57, 体心室-大動脈圧差（△AOG）は25mmHg, 心筋重量-容積比は1.3であった. 手術は右室流出路内の肥厚肉柱の切除とVSD拡大を行い, 右室流出路パッチ拡大を行った. △AOGは7mmHg, VSD-大動脈弁輪径比は0.89となったが, 大動脈弁の逆流は残存した. Fontan手術後には圧較差のない状態であっても, Fontan手術後に大動脈弁下狭窄が進行することもある. この場合には大血管転位型の単心室であるという形態学的特長とともに, 小さな流出路腔の肉柱の肥大や異常筋束, これに接する長い漏斗部中隔の存在がSASの発生の危険因子と考える. |
| Practice ： |
臨床医学：外科系 |
| Keywords ： |
単心室症, 肺動脈絞扼術, Fontan手術, 大動脈弁下狭窄 |
